40光年と一言で言っても、この世で最もスピードの速い光を持ってしても片道40年かかる距離であり、気軽には行けそうにない。往復すれば80年かかり、一生を費やす覚悟が必要である。

 40光年を往復し、ダイヤモンドの採掘や持ち帰るためにかかる諸経費よりも、ダイヤモンドの売上高のほうが上回れば利益が出る。簡単な引き算である。右の表に、利益を出すためにはどのくらいのダイヤモンドを持ってくればいいか試算してみた。

 経費を合計すると、2554兆1578億円となった。燃料費が経費の99%以上を占めており、燃料費以外はどうでもいい金額に見えるのは気のせいか?

 あとは、ダイヤモンドを2554兆円分以上を持ち帰れば、差額が利益となり、世界長者番付への仲間入りも夢ではない。

 1mm角のダイヤモンドが3000円程度なので、計算上は10m角で3000兆円となる。相場価格が変動する事を考え、12m角(約5200兆円分)を持ち帰る事にしよう。ちなみに、ダイヤモンドの比重は3.52であるため、12m角の大きさだと約6000トンの重量となる。

>>つづく

 



40光年をエコカーで走破したとしても、想像を絶する量の燃料が必要となる。実際には無重力真空中では、一旦速度を出してしまえば、推進力を無くしても惰性で速度を維持して進めるため、燃料を消費することなく進める。